自然エネルギー発電所めぐり(バガス生成編)
みなさんこんにちは!!
広報担当の江ノ上です。
さて、前回より始まったバガス発電施設レポート、今回はちょっと休憩を挟みまして、発電の燃料である「バガス」が出来上がるまでの工程をお伝えしたいと思います。
原料であるさとうきびからバガスができあがるまでを写真を交えながら詳しく説明させていただきます。
それではどうぞ!!!
〜バガスができあがるまで〜
@きびを搬入する
収穫されたさとうきびをトラックで製糖工場へ運びます。
@きびを搬入する
Aきびを計量する
搬入されたきびの重さを計ります。
B品質・糖度のチェック
キビの値段は糖度によって決まります。トラックごとにキビをサンプリングし、糖度を測定します。
Cきびを集める
各収穫方法別にきびをわけてストックします。
さとうきびの収穫方法は主に3種類あります。
A:無脱葉収穫(手刈り収穫)
B:手刈収穫(手刈り収穫。無脱葉収穫したものの葉っぱをきれいに削ぎ落とします。)
C:ハーベスター(機械収穫。葉はついていますが、茎が約15cm〜20cmにカットされます)
左から無脱葉収穫、手刈収穫、ハーベスター
D葉っぱを取る
無脱葉原料とハーベスター原料は工場に入る前に脱葉装置で枯葉を取り除きます。
D葉っぱを取る
Eきびを細かくする
糖分を効率よくとるためにキビを細かくします。
Eきびを細かくする
F糖分を搾り出す
細かくしたキビを圧搾機にかけて糖分を搾り出します。
F糖分を搾り出す
Gバガスの生成
糖分を抜いた後のキビはバガスとなり再利用されます。
Gバガスの生成
このようにしてできたバガスは主に工場にある大型ボイラーの燃料として使われ、糖液を煮詰める熱源や蒸気発電燃料として使われます。
また、バガスは上質な繊維分であるため健康食品やダイエット食品の原料としても注目を集めているそうですよ。
ボイラーで燃やされるバガス
タービンと発電機
そして、搾り出された糖分の方はその後何工程も経て原料糖になります。
原料糖
以上、ここまでが「バガス」生成までの工程でした。
みなさんご理解いただけましたでしょうか???
「バガス」は身近なものではないので、みなさん言葉を聞いただけではなかなかイメージしづらかったと思うのですが、今回の説明で少しでもご理解いただけたらうれしいなぁと思います。
次回は発電所レポートに戻りまして、大東糖業株式会社様のバガス発電施設をご紹介させていただきます。
南大東島のステキな風景と共に発電所紹介をさせていただく予定ですので、お楽しみに♪